2019年度 国際歯科技工学
2019年度の国際歯科技工学として、6月9日から台北で3泊4日の海外研修を実施しました。 初日の関西空港では、外国人利用客が8割を占めるそうで早朝から出国手続きの人で混雑していました。 3時間後に到着した台湾の桃園空港では、現地ガイドの林麗琳さんに出迎えていただき、バスの車中では中国語の挨拶や数の数え方を楽しく教わりながら台北市内へ移動しました。この日は天候に恵まれ、台北101タワー周辺の観光と日本でも有名な鼎泰豐で夕食をいただきました。 |
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2日目は午後より国立台湾大学附属病院を訪れて、林立徳 歯学部長から楊宗傑 先生の通訳によって台湾における歯科医療の話を伺うことができました。 楊先生には病院内の診療室や技工室の見学をさせていただき、その後少し離れた湖區にある遠企歯研有限公司にまでご同行いただきました。 |
遠企歯研有限公司は、今年になって新社屋に移転されたそうで、設備もデジタル部門では最新の3Dプリンターが作動し、技工装置の色合わせにデンタルチェアも設置されていました。 セミナー室で風間康輔氏に会社概要をご紹介いただいた後、CADなどデジタル作業部門や模型製作・ワックスアップなどアナログ作業部門、また台湾では数少ない顎顔面補綴装置なども見学しました。見学中には積極的に質問する学生の姿が見られました。 また、社長の陳宏毅氏には台湾の歯科技工士国家試験制度を詳しくお話しいただきました。台湾では資格修得後でも講習などの受講単位が必須で、特に年に一度の学会は大盛況なのだそうです。 |
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台湾は梅雨の時期だそうで、3日目は雨が激しく降るあいにくの天気になりました。 故宮博物院では、中国王朝の歴史を感じられる繊細な彫刻が施された工芸品を鑑賞し、九份では昼食に台湾料理を味わい、街並みを観光しました。雨がなかなか止まず足元がずいぶん濡れましたが、夕食後は士林夜市を散策し買物することができ、台湾の庶民文化にふれることができました。 |
最終日はホテル近くで自由時間を過ごし、仲良くなった現地ガイドの林さんとの別れを惜しみながら、無事大阪に帰ることができました。 海外に渡航するのは初めての学生も多く、途中までは緊張の面持ちでしたが、見学先や観光地で台湾の方々に温かいもてなしを受けていくうちに穏やかな表情になっていったように思います。日本と変わらない店や商品も多く、台湾を身近に感じるようになれた海外研修となりました。 |