学内での授業内容や各行事のトピックスをお届けします。
マウスガード製作実習
スポーツでの口や歯の外傷を予防するためにマウスガードが使用されます。特にラグビーなどの装着義務化のコンタクトスポーツでは、観戦時に選手が装着している場面をよく見かけるようになりました。マウスガードは、スポーツ用品店でも販売されていますが、歯科医院で製作されるオリジナルのものの方が、口にぴったり合ってはるかに優れています。
歯科医院で採った歯型の模型に合わせマウスガードを作るのも歯科技工士の仕事の一つです。
本校では、「スポーツ歯学」という授業がありマウスガードの目的や意義などを講義で学んだあと、歯学部附属病院で学生各々の歯の型を採り、その模型を使ったマウスガー ドの製作実習を行っています。学生の中には、自身の上下顎の歯型の模型を見るが初めてであることも多く、他の人との歯列弓(歯並び)の形や大きさ、歯の形態の違いなど 見比べたりしていました。
実習では、製作途中のマウスガードを何度か各自口の中に入れてみて、自らその状態を体感しました。初めは「舌が痛い~。」「話しにくい。」などの声がありましたが、調整が進むにしたがって、快適なマウスガードに仕上がっていく様子を体感できたことは、学生にとって大きな経験だと思います。今回のマウスガード製作実習を通して、口の中に入れる補綴装置などを製作する上で、その形態や咬合(噛み合わせの高さ)の適切な調整が、歯科技工士にとって重要なことだと感じたことでしょう。