てがみ―昔の私へ―
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「今の私」 重度の知的障害と自閉症をもつ息子の子育ては、今でも思い出すと涙が止まらなくなる くらい、大変で心が折れそうになることが多々ありました。 どうして、私を困らすことばかりするの・・・ 私を困らすためにこの子は生まれてきたんじゃ・・・ など、本当に、この子を育てられるのだろうかと不安な気持ちは、子どもの状態に波は ありますが一喜一憂している私でした。 今、息子は22歳になろうとしています。 困ったところなど、全く小さい時と変わらず、動きは大きくなった分より一層目立ちますが、 不思議なことに私が昔のように、気にならなくなっている自分に気づきました。 いつから・・・と思い起すと、きっと学齢の時期を終え作業所に通えるようになってから 徐々になっていったように思います。 今では静かに座っていたりすると、どっか悪いんじゃないかと心配して検温したりする 有様です、一心不乱にジャンプしたり、奇怪な踊り(私は2秒とまねできない)をしている 息子を見て、今日もキレがあるなとほほえましく息子を見ている私のこと、きっと昔の私が 今の私を見たら「それでいいの?」と怒っているかもしれないなあと思います。 でも、そんな今の私の方が好きかもしれないと思える自分がいます。 Y・S

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