1.奨学生 (指定研究課題) 募集の趣旨

本育英会は50年を超える期間にわたり、歯科基礎分野の研究に従事する歯学系大学院生への奨学支援を通して、財団創設の命題である歯科基礎医学研究者の育成に努めてきました。一方、昨今の生命科学の爆発的な発展に伴い、これまでの学問領域の枠組みを越えた研究が数多く見られるようになってきました。すなわち、これからの歯科基礎医学の発展においては、他分野との連携・融合の重要性が益々増大するものと推察されます。

このような背景を鑑み、未来の歯科基礎医学のさらなる発展を目指して、以下の指定研究課題に従事する大学院生で、学術優秀でありながら経済的理由によって修学が困難な者に対して奨学支援を行うことにしました。

 

2.応募資格

国立・公立・私立各大学院医学、医学系、薬学、医歯学総合 (歯学以外)、医歯薬学総合研究科 (歯学以外) 等の博士課程に在学し、以下の指定研究課題に従事する者で、学業・人物ともに優秀かつ健康であり、学資の支弁が困難と認められる者。なお、将来、大学などの研究機関において研究・教育に携わることを熱望する者を最優先とします。

 

【指定研究課題】

(1) 口腔疾患との関連が示唆される疾患 (糖尿病、心疾患、Alzheimer型認知症など) の病態解明あるいは

  創薬についての基礎研究

(2) 硬組織疾患の病態解明あるいは創薬についての基礎研究

(3) 神経因性疼痛 (神経障害性疼痛) の病態解明あるいは創薬についての基礎研究

 

※ 日本学術振興会の特別研究員に採用されている方、科学技術振興機構の次世代研究者挑戦的研究プログラムによる支援を受けている方、日本学生支援機構の奨学金において返還免除が決定している方、他の奨学財団より給付型奨学金を受けている方など、既に充分な経済的なサポートがある場合は本奨学支援の対象外と致します。

 

3.募集人員・給付期間・給付金額

募集人員 若干名

給付期間 令和6 (2024) 年4月1日~令和7 (2025) 年3月31日

給付金額 1ヶ月につき50,000円以上

備考   返還は要しない

 

4.応募手続

(1) 提出書類

1. 奨学生願書 (様式1)

2. 研究科長 (学長) の推薦書と在学証明書 (様式2)・指導教員の推薦書 (様式2)

3. 公表された研究業績があれば各1部を添付すること。

(2) 提出期限:令和6年4月1日 (月) ~ 令和6年6月14日 (金) 17時 (月) <必着>

(3) 提出書類送付先:在学する大学院事務からの郵送のみ受け付けます。

 

5.奨学生の採否の決定と通知

本会の選考委員会における審査を経て採否を決定し、8月中旬ごろ当該大学院事務を経由して通知します。なお、審査の過程において応募者に面接 (令和6年8月3日予定) をお願いする可能性があります。

 

6.奨学金の給付

奨学金は、奨学生ご本人のゆうちょ銀行の総合口座への振込みにより給付します。(採用奨学生には振込先口座の照会を行います。)

 

7.奨学生の報告事項

奨学生となられた方は次の事項に該当することが生じた場合は速やかに当会に当該大学院を経由して届けて下さい。

 

イ.3ヶ月以上に及ぶ休学・欠席ならびに復学・転学・退学した時

ロ.その他、経済的理由の消滅または身分上に重要な異動を生じた時

 

8.研究成果発表会

奨学生として採用された方には、令和7 (2025) 年3月15日 (土) に大阪市で行われる「一般財団法人 岩垂育英会奨学生研究成果発表会」に出席して頂き、5分程度の研究発表を行って頂きます。

 

9.その他

不明な点がありましたら本会・大阪オフィスまで直接お問い合わせ下さい。

 

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一般財団法人 岩垂育英会・大阪オフィス

〒565–0871 大阪府吹田市山田丘1–8

大阪大学大学院 歯学研究科 薬理学講座

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