学内での授業内容や各行事のトピックスをお届けします。
歯科医療のデジタル化に対応できる人材となれるよう、本校は「デジタル歯科技工学 」として講義では工学的基礎知識を学習し、歯科用CAD/CAMの機器を実際に作業する「デジタル歯科技工学実習」を実施しています。
京都にある歯科用材料・機器メーカー「株式会社 松風」のご協力のもと、社員による歯科用CAD/CAMシステムによるデジタル化のメリットと最新機器・材料の紹介があり、模型のスキャンや歯のCAD設計の方法を学生に教授いただきました。
歯科のデジタル機器は、毎年のように機器の精度や加工速度が目覚ましく進歩しています。最新の機器による実習のおかげもあり、終了予定時間まで松風の製品がそろった「あゆみテラス」にて、江戸時代ごろにつくられた木製義歯から最新材料や機器を見学させていただきました。
本校では、「顎口腔 病因病態機構学」として歯科医療で必要な知識を学ぶため「臨床検査」「咀嚼と味覚」「疼痛(とうつう)」「発生とその障害」「口腔衛生」「歯周疾患」「「院内感染」「口唇口蓋裂」「外傷・嚢胞」「粘膜疾患」の講義があります。大阪大学歯学部でその研究に携わる先生から、各専門分野の詳細を直接聴講できる貴重な機会です。11月1日は、「口腔衛生」の講義を歯科衛生士の視点で歯科技工で必要な知識を学生に教授いただきました。歯磨き実習では、磨き方や歯間ブラシの使い方等を模型で実践し、教わった方法で自分の歯を真剣に歯磨きを行っていました。
●2024年5月28日~31日
2019年度から5年ぶりの海外へ研修旅行です。
関空で大雨の中に離陸し、台北の天候が心配されましたが、4日間傘いらずの旅行となりました。
29日に台湾大学歯学部デジタルトレーニング室と附属病院内を、午後はARCHデンタルラボラトリーを訪問すると、
皆様とても温かくもてなしてくださりました。
台湾も日本と同様に歯科医療がデジタル化しており、その変化のスピードがより早いように感じました。
また現地日本出身の歯科技工士からお話しを伺い、どんな国でも仕事できる歯科技工士として誇りをもって
仕事を継続してほしいと学生にエールを贈って下さいました。
参加できなかった学生は、大阪大学歯学部附属総合技工室のご協力のもと、CAD/CAM実習を実施しました。
「サイエンス・フェスタ」は毎年夏休みに小学生などに理科実験や工作教室を提供していましたが、新型コロナ感染流行のため2020年は中止、2021年はオンラインでの開催となっていました。今年は対面イベントとなり、場所も大阪阿倍野にある大谷中学・高校での開催なりました。
本校は「歯科材料でオリジナルストラップをつくろう」と題したブースを3年ぶりに出展しました。過去にも出展していますが、今回は開催場所も変わり、感染対策も行うため出展には例年以上に十分な準備が必要でした。
当日は参加者が集まるか不安でしたが、午前10:00開始とともに多くの方が訪れてくださいました。 今回は1日のみの出展となりましたが、粉と液を混ぜたときに発生する化学反応の発熱には親子で驚かれたり、一生懸命にマジックペンで色塗りをしてストラップつくりを楽しまれている姿を拝見できました。参加者は小学生などが多く、歯科技工士の職業PRは未知数ですが、コロナ禍以前と同様に対面イベントが無事開催されてまずはホッとしました。
2年生の歯形彫刻実習では、調和のとれた上顎前歯部を製作できるように、3本の中切歯石こう模型のうち2本を側切歯や犬歯にそれぞれの相違を考察して、形態変化させる彫刻をしました。 最初は3名とも実習内容に戸惑った様子でしたが、講師のアドバイスを受けながら、黙々と真剣な眼差しで彫刻する姿が印象的でした。
2日目12日は事務方の引率でISWの学生と共に株式会社松風を見学し、3日目13日の午前はマウスガード製作の合同実習を行いました。本校学生はすでにシート圧接作業を終了していたため、11日に台湾学生が持参した各自の口腔内模型を咬合器装着し、シート圧接作業までの準備は学校側で行いました。実習当日は本校学生と一緒に実習しました。指示されたことを考えながら手際よく製作したので、3名とも早々に完成させました。
実習終了後、3日間の研修に対して学校長から修了証の授与があり、その後台湾の学生を囲んでわずかな時間学生同士で交流ができました。
