学内での授業内容や各行事のトピックスをお届けします。
2025年度も大阪大学大学院歯学研究科 再生歯科補綴学講座の若林先生のご指導のもと、2日間本実習を行いました。

本実習の概要説明

若林先生の支台歯形成実技デモ
歯科医療のデジタル化が進む中、かぶせ物「クラウン」の土台「支台歯」の形成は人の手によるアナログ作業です。頭部模型「デンタルシミュレーター」で歯を削る作業は、通常は歯科医師が「口の中で歯を削る」ため、本校の学生は体験する機会がありませんでした。1日目は歯学部の実習室で若林先生からCAD/CAM冠の支台歯形成の注意点と支台歯形成の実技デモ後、学生は初めて使うエアタービンに緊張しながら支台歯形成を実習しました。口の限られた空間の作業は、想像以上に難しい作業であることを学生は体感すると同時に支台歯形成をすることで「クラウン」を製作する際の知識として、今後 生きてくると感じたようです。

初めて使うエアタービンで支台歯形成の実習

エンビスタジャパン株式会社のご助力で形態をチェック
支台歯形成が終わると、形成した歯を口腔内スキャナーでデータ化しデジタルプロセス株式会社のクラウン生成ソフトのAIが自動でデザインします。支台歯形成ができていない箇所を先生にチェックしていただき、再度支台歯形態を修正しました。
2日目は、デジタルプロセス株式会社のご助力で前日のCADデータから切削機械で削り出したCAD/CAM冠をYAMAKIN株式会社山添様より表面コート剤の概要説明があり普段の仕上げ研磨と比較して完成させました。

YAMAKIN株式会社 山添様の表面コート剤塗布の実習デモ

学生の支台歯形態を先生の形態との差異を点数化
午後は、見本の歯の形を再現する「歯型模刻」を実施しました。その後、前日の学生が形成した支台歯形態や歯型彫刻は見本との差違をデジタルプロセス株式会社のご協力のもと、同一であるかを点数化するマッチングソフトを利用して各学生の作品を定量的に評価され、ひとりづつ点数が発表されるたびに歓声がわきました。

見本模型と歯型彫刻の差異を点数化

エンヴィスタ ジャパン、ヤマキン、デジタル プロセスの皆様ご協力いただき有難うございました
本校の特徴である歯学部附属の環境を生かした実習授業は、若林先生はじめ企業の皆様など様々な職域を越えて「本校学生に楽しんで学んでほしい」とご尽力していただいております。みなさま有難うございました。
2026年度学生募集は2025年10月27日(月)【消印有効:郵便局で27日当日まで受付】まで出願受付です。受験をご検討の方は「募集要項」をご覧ください。
10月8日、本学1年生は京都府伏見区へ歯科医療機器製造会社のモリタ製作所を見学しました。
創業100年を超える歴史あるモリタ製作所では、歯科機器の歴史が学べる資料館や、工場内部、最新の機器が見学できるショールームを、社員の皆様に3つの班に分かれてご説明いただきました。
学生は、歯科の歴史や最新の歯科医療機器を真剣な眼差しで見学していました。
高品質なものづくり見学は、品質管理の工夫を目の当たりにするができる貴重な体験となりました。
モリタ製作所の皆様ありがとうございました。

京都 伏見の案内とモリタ製作所の概要説明

最新の歯科診察台の座り心地をチェック

NHKの朝ドラ「まんぷく」の撮影にも貸し出された昭和初期の診察台

リアルな患者さんの動きを再現し、会話もできる歯科医師教育用患者ロボット

CTとレントゲンを搭載した機器

レンガ造りの趣ある建物をバックに記念撮影

令和7年7月5日(土)、「近畿歯科技工ガイダンス2025」ならび「第2回合同企業説明会」が、難波御堂筋ホール(大阪市)で開催されました。本校からは最終学年となる2年生、10名が参加しました。今年の近畿地方の梅雨はすでに明けており、7月初旬としては例年になく非常に暑い中の開催となりました。


一部では近畿歯科技工士会連絡協議会が主催し、歯科技工ガイダンスがおこなわれました。歯科技工士として勤務している3名のパネリストから、それぞれの職場を例に歯科技工所もしくは院内ラボの現状について講演がありました。学生からの質問はLINEにより集積され、講演後に質問についてパネリストが回答するというものでした。パネリストは若年層から選出されていることもあり、学生の立場に寄り添った回答があり、職場を決めるための要因、会社訪問時に気を付けること等の質問があり、生の声を聞けたことは学生にとっては有意義であったと思います。特に、最初の就職先の選択は、歯科技工士として続けていけるかどうかが決まるので、本校のみならず、多くの学生が慎重に検討する一つの手段として、第二部の企業説明会に臨んでもらえればと感じました。
二部の企業説明会では日本歯科技工所協会西支部の主催で、企業(歯科技工所)ごとに設置されたブースにおいて15分間の説明会が3回おこなわれました。場所の都合上、5分間でブースを移動することとなってはいたが、混乱もなくスムーズに移動している様子が散見されました.
参加技工所が25社を数え、近畿圏のみならず四国、北陸、関東の遠方の技工所も名を連ねていて、学生にとってはお目当ての技工所の説明が聞けるとあってか、思い思いのブースに赴き傾聴していました。決められたブースでは各企業が工夫を凝らし、学生も真剣に説明を聞いていました。3回の説明会後のフリータイムでは、各学生が気になった企業に散らばり、たくさんの質問を投げかけることで就職先を検討する材料として多くの情報を得たことと思います。

これを機会に夏休み期間を利用して様々な歯科技工所へ見学に行き、多くの知識を吸収してほしいと感じました。また今回の催事のように、学生各位には在籍している養成機関だけでなく、歯科技工士会や技工所協会など多くの人たちが応援していることを忘れず、それぞれの道を歩んでほしいと願っています。
令和7年度の入学式は、4月1日に挙行されました。冒頭で入学生の氏名が一人づつ呼ばれ、入学生代表者によって宣誓書が読み上げられました 。
学校長より2年間で充実した学びを願う式辞が述べられました。



仲野学部長や山城病院長より学生生活を励ます温かな祝辞をいただきました。




令和6年度卒業式は、雨が降り続く3月5日に挙行しました。
学校長より卒業生に一人ずつ卒業証書が手渡されたあと、2年間の皆勤賞や学業成績や歯科技工実習成績の優秀学生のべ10名が表彰されました。

池邉学校長の式辞の後、西村学部長と山城病院長や来賓の祝辞を賜り、在校生代表の送辞と卒業生代表の答辞が読み上げられました。


