基本コンセプト
①外来治療の目標
- はみがき指導や食事指導による,むし歯と歯周病の予防
- 障害児・者のむし歯や歯周病の治療
- 知的障害や発達障害のある方が,歯科へ慣れていただくお手伝い
- お薬の副作用による歯ぐきの腫れ(歯肉肥大)の予防と治療
- さまざまな障害に伴う,口や歯の病気への対応
- 定期的な検診による,お口の健康の管理
- 情報・コミュニケーション保障
②バリアフリーの取り組み
空間・時間・心理的な「バリアフリー」の実現を心がけています
- 空間のバリアフリー
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診療室内に十分な広さを確保しています.車椅子やストレッチャーでもチェアーに横付けできます.
- 時間のバリアフリー
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ひとりひとりのペースにあわせた診療をします.できるだけ診療時間をとれるようにします.
- 心理的なバリアフリー
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遊びなどによる心に寄り添う支援を通して.歯科治療への不安や恐怖感をできるだけ減らすようにします.
バリアフリーの具体的な取り組み
- 通路や開口部の幅の確保
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トビラ幅を1.5mとし,入口と通路を広くもうけています.ほぼすべての診療椅子に車いすやストレッチャーでお入りいただけます.
- 床材の工夫
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万が一の転倒などに備えて,クッション性のある素材を使用しています.濡れても滑りにくい床材に変更しました.
- 過敏への対応
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周囲の音や光に敏感な方は,個室(2室)をご使用になれます.音楽プレーヤーの持ち込みもできます.
- チェーンブランケットによる緊張緩和
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診療中に緊張や興奮してしまう方に,チェーンブランケットによる緊張緩和を行っています.
- ロールスクリーンによる診療椅子の間の遮蔽
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周囲の状況が気になる方は,ロールスクリーンで隣をみえにくくします.同時にプライバシーの保護も行います.
- 点字
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ご入用の方には点字と触図をご用意いたします.お渡しできるものは歯科疾患管理説明書や診療内容説明書です.
- 筆談・手話
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簡易筆談器ならびに振動型呼び出し機を常備しております.歯科医師による手話での対応が可能です.手話通訳者の同伴も可能です.
- 介助犬
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盲導犬,聴導犬ならびに介護犬は,特段の事由がない限り,診療椅子の横まで入れます.
③歯科治療の苦手な方への対応
トレーニング
- 歯科治療の練習
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できるだけ歯科治療ができることを目標に,歯科治療の練習を行います.治療器具を一緒に触っていただくなどして徐々に慣れていただきます.
- 自閉症スペクトラムの方への視覚支援
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視覚的な情報が理解しやすい方には,視覚支援を積極的に用います.絵カード,写真カード,タッチパネルを用いています.
お薬による対応
- 笑気吸入鎮静法
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緊張や不安の強い方に用いる方法です.個人差はありますが,緊張や不安の緩和が期待できます.
- 静脈内鎮静法・静脈麻酔法・全身麻酔法
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緊張や不安の強い方や,長時間の治療が困難な方に用いる方法です.当院歯科麻酔科との連携治療となります.
体動のある方への対応
- protective support(安全な治療のための支援)
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ベルトやネットによる固定具を用いることがあります.患者さまあるいは保護者の同意を得て,安全に十分配慮しつつ処置を行います
④EBM(Evidence-based medicine:根拠に基づいた医療)に基づいた治療と機器の導入
Er:YAGレーザー(むし歯や腫れの治療道具),デジタルパノラマX線撮影装置,心拍監視装置,ダイアグノデント(むし歯診断)などを導入し,安心・安全な治療に心がけてています.