医療関係者の皆様へ To all medical staff

多様化する口腔機能障害に対するリハビリテーション
Rehabilitation for various oral function disorders

 いつも患者さんのご紹介ありがとうございます。顎口腔機能治療部(以下、顎治)の診療内容は時代の流れにあわせて変化してきました。先生方がご存知の頃の顎治はどんな患者さんを診察していたでしょうか?歴史をさかのぼると、顎治は口蓋裂の言語治療から始まりました。うまくしゃべれない、食べられない、飲み込めない、息が吹けない、口が渇く、いびきをかく、寝ているときに息が止まる、これらはすべて口の機能障害です。言語治療のノウハウを活かし、文字通り「顎口腔の機能を治療する部門」として上記のような口の機能が障害されて困っておられる方の治療やリハビリを担当しています。
主な治療内容は以下の通りです。
The main treatment contents are as follows.

  1. 言語障害に対する治療
    Treatment for speech disorder
  2. 摂食嚥下障害に対する治療
    Treatment for dysphagia
  3. 睡眠時無呼吸症候群に対する治療
    Treatment for sleep apnea syndrome
  4. 口腔乾燥症に対する治療
    Treatment for dry mouth
  5. 栄養障害に対する治療
    Treatment for malnutrition

 当部で開始した摂食嚥下機能検査オープンシステムについてご紹介します。 介護保険の改定により、歯科にもミールラウンドへの参加を依頼されるようになってきました。その影響もあり、地域歯科クリニックでの摂食嚥下障害への対応が、これまで以上に求められていることを感じている先生もおられることと思います。摂食嚥下リハビリテーションを依頼されたものの、「誤嚥させてしまったらどうしよう」、「どのような食べ物を使ってリハビリしたらよいか分からない」といった疑問が生じ、解決方法がわからないまま不安を抱きつつリハビリをしている、よく分からないからスタッフに任せている・・・そんな心当たりのある先生はおられませんか?実際、摂食嚥下機能の精査には嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査が必要であり、設備面からクリニックでの対応が難しいことがあります。「困ったなぁ・・・」という先生方に朗報となれば幸いです!すでにご存知の先生もおられるかもしれませんが、当部では、そういったクリニックの先生方の後方支援として、摂食嚥下機能検査オープンシステムをはじめました!

摂食嚥下機能検査オープンシステムとは?

 オープンシステムとは、地域の診療所やクリニックで初期診療を行い、専門的な設備が必要な検査や診療については、高度な設備を有する病院を開放して行うシステムのことを言います。先生方が診察されている患者さんを当部にご紹介頂き、一度の受診で嚥下機能検査(嚥下内視鏡検査)、治療方針のプランニング、主治医への報告書作成、等を行います。オープンシステムですので、クリニックの先生方、スタッフの方も希望があれば一緒に検査・診療場面に立ち会って頂けます。 摂食嚥下機能の精査を行い、誤嚥の有無や適切な食事形態などを知った上で安全にリハビリを行いましょう!

  • ご紹介頂いた患者さんの検査・診察に立ち会って頂けます
  • 普段フォローされる先生方がおられることで、患者さんやご家族の安心感に繋がります
  • 先生方が立ち会われない場合は、診察後に詳細な報告書を郵送します
  • 検査所見に基づき、日々のリハビリ・ケアの内容を先生方や患者さん、ご家族と相談のうえ決定していきます
  • 必要があれば主治医宛の報告書の作成もお手伝いします

※残念ながら、訪問診療は行っておりません。大阪大学歯学部附属病院当部外来にて診察を行います。

予約の取り方

 必ず予約をして来院してください 顎口腔機能治療部外来(06-6879-2277)にお電話いただき「オープンシステムの予約」の旨をお伝えください。先生方からだけでなく患者さんからのお電話でも結構です。事前に先生方が一緒に来院されるかをお知らせください。

オープンシステム診察時間(火~金):
14:00~16:00

電話受付時間(月~金):
9:00~12:00、13:00~16:30

実際の受診方法は?

 患者さんに予約していただいた時間に顎口腔機能治療部外来(歯学部附属病院4F 41番)に来ていただきます。大阪大学歯学部附属病院を初めて受診される方は1F受付でカルテを作成していただく必要がありますので、予約時間の15-30分前にお越しください。

持参頂くもの

①先生方からの紹介状(どんな形式でも結構です。紹介状のフォームをご利用ください。)
②可能であれば主治医からの診療情報提供書
③お薬手帳など投薬内容が分かるもの
④普段食べているお食事、食べてもらいたいお食事 (少量ずつで結構です。)
⑤保険証

不明な点等ございましたら、まずはご連絡ください!

お問い合わせ先:大阪大学歯学部附属病院 顎口腔機能治療部
所在地:大阪府吹田市山田丘1-8
電話番号:06-6879-2277
FAX番号:06-6879-2279

患者さんへ To patient

お口の機能障害ってどんなもの?
What are oral function disorders?

 うまくしゃべれない、食べられない、飲み込めない、息が吹けない、口がかわく、いびきをかく、寝ているときに息が止まる、これらはすべて口の機能障害です。ふだん当たり前のように使っている口ですが、口はとても大切な役割を果たしています。口がうまく働かなくなると、日常生活にも支障が出てきます。顎口腔機能治療部は、このような口の機能が障害された方を治療しています。

You can't speak well, you can't eat, you can't swallow, you can't breathe, your mouth is dry, you snore, you hold your breath when you sleep. These all result from oral function disorders. Normally we use our mouth without thinking about it, but the mouth plays a very important role. If your mouth doesn't work well, you will have lots of troubles in your daily life. Our division treats those suffering from oral function disorders.

診療日・受付時間

初診

(初めて受診される方)

月曜日~金曜日 8時30分~11時30分
  • 紹介状をご持参の上、1階の受付にお越しください。
  • 紹介状のない方も、1階の受付にお越しいただき、顎口腔機能治療部を受診したい旨をお伝えください。
  • 初診の場合も、電話にて予約をおとりください。

再診

月曜日~金曜日 8時30分~15時30分 
水曜日 8時30分~19時
  • 再診は予約制です。
  • 再診時は、1階の再来受付機に診察券を通した上、4階の顎口腔機能治療部の窓口の「診察券入れ」に診察券を入れてお待ちください。

休診日

土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始(12月29日~1月3日)

顎口腔機能治療部へのお問い合わせ Contact us

下記時間内にお願いいたします。
月曜日~金曜日 9時00分~17時00分
電話番号:06-6879-2277(顎口腔機能治療部外来直通)
Monday to Friday 9:00 to 17:00
Tel: 06-6879-2277 (Direct communication)

セカンドオピニオンについて

 体調の問題などで患者さんご本人が診察を受けることができない場合は、ご家族の方に来院してただき、お話を伺うことができます。 ご希望の際は、お電話にてお問い合わせください。セカンドオピニオン料 30分 約5,000円(税抜)

顎口腔機能治療部の5本の柱Five pillars of the Division for Oral-Facial Disorders

5本の柱

各外来をクリックすると詳細がご覧になれます。

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