特に「話す」ことの治療、つまり言語治療に関しては上記の経緯から、口蓋裂の方を対象とした治療を専門的に行ってきた長年の実績があり、小さなお子さんから成人の方まで幅広く対応可能な口蓋裂言語のスペシャリストが集まっています。さらに歯科医師だけでなく、ことばの専門家である言語聴覚士が常時在籍しており、同じ診察室で協力しながら患者さんの診療にあたっていることも他院にはない大きな特徴です。(2019年度は80名以上の初診患者さんが受診されました)
また「食べる」ことについては、1997年から専門外来(摂食嚥下外来)を設置しており、口蓋裂の方に限らず、赤ちゃんから100歳を超える高齢者の方まで、食べることに関してのお困りごとについては幅広く対応しています。
口唇裂・口蓋裂・口腔顔面成育治療センターでの当部の役割は、口蓋裂手術後のことばの発達の経過観察から始まり、必要に応じてことばに関わる訓練や装置を用いた治療を口腔外科,矯正科等と連携しながら行うことです。また、何らかの原因で哺乳や食べることに難しさがある方も口唇裂・口蓋裂・口腔顔面成育治療センターの看護師をはじめとする、さまざまな職種や専門性を持つスタッフと連携しながら診察を行っています。
「話す」ことや「食べる」こと、お困りの方はいつで当部にご相談ください。