研究活動
口腔疾患予防を目的とした機能性食品の開発
近年、歯周組織の健康の保持増進に関する栄養素・食品による介入研究が活発に行われるようになってきている。我々は、ビタミンCとE摂取による無作為化比較試験で、歯周病の臨床指標やバイオマーカーの改善がみられたことを報告した。また、ユーカリ葉抽出物は、種々の歯周病細菌の増殖を抑制し、プロテアーゼ活性など歯周病細菌の病原因子に影響を与えることを明らかにした。さらに、ユーカリ葉抽出物を配合したチューインガムを用いてヒトを対象に行った無作為化比較試験では、プラークの蓄積を抑制し、歯肉の炎症を抑え、歯周組織の健康の維持・増進に働く可能性があることや舌苔量を抑制し、口臭予防効果があることを示した。現在、歯周病予防および口臭予防を目的とする機能性食品の開発を目指して研究を進めている。